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【貨物保険】実例で見る貨物保険の必要性 -自由度の高い保険を最適化するためには-

2023.12.4

ある日、重要な貨物が輸送中に大きな損害を受けてしまった……。

「電子部品の入った箱がつぶれて再検査が必要になった」
「機内の温度が原因で食材がダメになった」

これからのビジネスにどれほどの影響が出るか、想像してみてください。場合によっては代替品を急いで送らねばならず、高額な輸送費が追加で発生してしまうかもしれません。

貨物保険は自由度が高いからこそ、お客様のビジネスの実態に合った補償内容や特約を決めることが重要です。弊社NNIでは保険ブローカーの知識と経験を活かし、お客様が抱えるリスクやご要望に沿った補償内容をご提案いたします。

香港ビジネスにおける保険加入についてご不明点がございましたら、お気軽にNNIへご相談ください。

貨物保険とは?

まずは貨物保険がどのような保険なのか整理しましょう。国際輸送中に考えられるトラブルはさまざまですが、貨物保険は自由度が高い保険だからこそ補償内容の見極めが重要です。

貨物保険の概要

貨物保険とは、貨物を輸入したり輸送をする際に必要となる保険です。

輸送時には揺れや温度変化が問題となり、貨物が傷ついてしまう可能性があります。このような場合、状況によっては検査費用や代替品の輸送費が発生します。輸送中のあらゆるトラブルに備えるため、貨物保険では自分のビジネス内容に合った補償内容や特約を選びましょう。

貨物保険の種類は以下の3つに分類されます。

①内航貨物海上保険:国内を輸送される貨物が対象(船舶輸送)
②外航貨物海上保険:国際間を輸送される貨物が対象(船舶輸送)
③運送保険:国内を輸送される貨物が対象(陸上・航空輸送)

例えば、貨物の輸送中に事故が起こった際は代替品を運ぶ必要があります。代替品を急いで空輸するとなれば、商品の損害よりも追加の輸送代の方が高額になるかもしれません。輸送中のトラブルはビジネスの一時的な中断につながる可能性もあり、貨物保険でしっかり備えておくと安心です。

ただし、代替品の輸送費までカバーするためには、貨物保険で特約を付ける必要があります。一般の貨物保険に加入するだけでは代替品の輸送費を補償することはできないため、注意が必要です。

「特約が必要とは知らなかった」という事態を避けるためにも、貨物保険に加入する際には必要な特約までしっかりと提案してくれるブローカーへ相談しましょう。NNIへお問い合わせいただければ、香港ビジネスや保険に関する豊富な知識と経験を活かし、お客様にあった補償と特約をご提案します。

貨物保険を検討する上では、船荷証券(B/L)約款への理解も重要です。船荷証券(B/L)約款とは、運送業者が貨物を引き受けるときの取り決めをいいます。

この約款では、国際輸送中のトラブルは1梱包もしくは1単位あたり666.67SDRと決められています。SDRとは「Special Drawing Rights(=特別引出権)」を意味し、ドル・円・ユーロ・ポンド・人民元の通貨を加重平均したものです。

補償額は日本円にすると13万円程度しかないため、一般的にこの約款の補償だけでは不足すると考えられます。そのため、自分で貨物保険へ加入して十分な補償を受けられるようにしておく必要があります。

自分で貨物保険を手配せずに運送会社に任せた場合、運送会社がお客様の代行で保険を手配します。この場合、保険料が運送費に上乗せされることがあります。また、一般的に自分で貨物保険を手配する場合と比較して保険料が割高となる点には注意が必要です。

少しでもコストを抑え、輸送中のトラブルでの損害を最小限に抑えるためにも、ブローカーへ相談するなどして自分のビジネスにあった補償内容を決めましょう。

貨物保険の特徴

貨物保険の主な特徴として、自由度が非常に高い点が挙げられます。この点は魅力的ですが、貨物保険の内容についてはブローカーとしっかり話し合い、ビジネスの実態に合った特約や補償内容を作り込んでいく必要があります。

貨物保険の自由度が高いあまり、一般的な保険会社では自社のリスクを考えて案内する補償内容などが限られているケースがあります。しかし、弊社NNIのようなブローカーであれば、数多くの事例を熟知しているからこそ保険会社が提案しない内容にも柔軟な対応が可能です。

例えば、貨物を一時保管する場合はオールリスク保険でリスクに備えることが一般的です。しかし、一時保管した貨物を1ヵ月以内に再移動する場合、オールリスク保険ではなく貨物保険に加入することで最初から最終地点まで一貫してカバーできるケースもあります。

このような細かな補償内容の調整なども、ブローカーにご相談いただくことで要望に沿って対応いたします。

輸送中のリスク事例から見る、貨物保険の柔軟性

貨物の輸送中にはさまざまなリスクが潜んでいます。例えば積載時の落下や輸送中の揺れなどによる破損、トラックの横転、船の沈没など、予期せぬ事態も考えられます。

ここでは輸送中のトラブル事例をもとに、貨物保険の柔軟性について解説します。

①電子部品の輸送に保険を付けるケース

香港では電子部品を扱っているビジネスが多いですが、部品は輸送中に衝撃を受けた際に損傷しているかどうかを見た目で判断できない場合も多いのが実情です。輸送中に部品が入った箱の一部にへこみが生じた場合などは、損傷を受けた部品を見極めるための検査費用がかかるかもしれません。

また、サプライチェーンで他社から原材料や部品を仕入れる流れが一般的な現代では、部品が損傷してしまうと予定通りに納品できず、製造工場の一時的な停止につながりかねません。そのため、部品が損傷していると判明したらすぐに代替品を送らなければならず、結果として部品の損害よりも高額な追加の輸送費もかかってしまいます。

上記のようなトラブルで発生する貨物の検査費用や代替品の輸送費も貨物保険でカバーが可能です。貨物保険では細かな部分まで補償内容をアレンジでき、ビジネスの遅延・停止のリスクを最小限に抑えることにつながります。

代替品の輸送費をカバーするには特約が必要ですが、「必要な補償や特約が漏れていた」という事態が発生しないよう、契約時はブローカーとよく相談することが重要です。

②日本から輸送する食品に保険を付けるケース

最近、日本から海外へ食品を輸送するケースも増えています。その中でも和牛の輸送に関して、NNIでは温度変化に対する補償をご提案する場合もあります。具体的には温度センサーを取り付け、3時間以上想定温度から10℃以上ずれてたら補償が下りるという内容です。

和牛の例のように、貨物保険では貨物の内容や特性に合わせた保険をつけておくことが可能です。自由度が高いからこそ選択肢の幅が広がる一方で、無駄のない補償内容や特約を選べるのも利点の一つです。

貨物保険の年間包括契約について

貨物保険を検討する上で、貨物を輸送するたびに保険を手配するのは大変ではないかと思う方もいるかもしれません。しかし、頻繁に貨物の輸送が発生する場合は年間包括契約を結ぶことで輸送ごとに保険を手配する手間が省けます。

年間包括契約では、いつ・どこに何を輸送するか、契約、輸送額を通知するだけでよく、輸送ごとに貨物保険を契約する必要はありません。もし年間包括契約をご希望の場合は、まずはブローカーに細かな情報やご要望をご相談ください。

自由度が高い貨物保険の最適プランをご提案いたします

貨物保険は、輸送方法や貨物の内容に応じた幅広い補償が付けられる保険です。業種や貨物の内容、輸送地により考えられるリスクはさまざまです。貨物保険は自由度が高い保険だからこそ、本当に必要な補償内容の見極めが求められます。また、代替品の輸送費まで補償するには特約が必要など、細かな点まで漏れがないよう注意が必要です。

弊社NNIは豊富な知識を持ち数々の事例を把握しているブローカーだからこそ、お客様のご要望に応えつつ無駄のない最適なプランをご提案できます。貨物保険に加入することで、輸送中のトラブルによる工場のストップや再輸送のリスクを最小限にし、日々のビジネスに安心感を持って効率的な運営に集中できるでしょう。